【HOW TO 投資】金・銀・プラチナ?|物価高騰対策としてもっとも安心な資産とは?

物価高騰や金融危機に強い現物資産として、真っ先に挙げられるのは金や銀、そしてプラチナなどの貴金属ではないでしょうか?

かつての貨幣制度が金本位制や銀本位制であった事実が、不動の資産としての金・銀・プラチナの信頼性を物語っています。

コロナ禍や温暖化など、不安の多い時代であればこそ現物資産の大切さが浮き彫りになるようです。

不変の価値を持つ金や銀、プラチナによる資産運用を考えるのは当然の流れでしょう。

この記事では、金、銀、プラチナによる資産運用の魅力や注意点、おすすめの投資方法について、解説していきます。

金投資の魅力|金による4つの資産運用法

眺めているだけでもまばゆい輝きに魅了されてしまう金。

けれども、眺めているだけでは勿体ないと思うのは欲深さゆえでしょうか?

インフレ対策として、投資品目としての金にも着目したくなります。

ここでは、金投資の魅力と金による4つの資産運用法について解説します。

金投資の魅力

金投資の魅力は安定感です。

市場の変動に強く、常に一定の価値を保つため経済が不安定な時期には、価格が上昇します。

また、現物資産として金を保有していると、いざという時の換金性が高いため安心です。

世界共通の価値を持つ金は国際的なニーズも高く、需要が途絶えることはありません。

富の象徴として、観賞用として、まばゆい輝きを持つ金は、おそらく人類の続く限り不変の価値を持ち続けるでしょう。

時代が変わっても、変わらない価値を持つ金への投資は魅力十分です。

金投資の4つの方法

大昔から世界共通の資産として重宝されてきた金は、経済不安やインフレの際には相場が上昇します。

というよりは、お金の価値が下がるため額面が上がるといった方がよいでしょう。

そのため、あらゆるポートフォリオにおけるリスクヘッジ手段として活用されることが少なくありません。

金による資産運用法には、以下のような4種類があります。

  • 現物資産として金へ投資する
  • 金貨(アンティークコイン)による資産運用
  • 金ETFによる資産運用
  • 金積立による資産運用

それぞれについて解説しましょう。

現物資産として金へ投資する

金そのものへの投資といえば、金地金の購入が一般的です。

金地金とは、金を保管しやすいように塊にしたもの、インゴットと呼ばれます。

貴金属メーカーや地金商が製造・販売しており、直営の店舗で購入できます。

金貨(アンティークコイン)による資産運用

金貨への投資はアンティークコイン市場の人気の高まりと共に需要が伸びています。

厳密にはアンティークコインは100年以上前に発行されたコイン全般を指しますが、近年はモダンコインへの投資熱も高まっているため敢えて分けることは少なくなりました。

金貨(アンティークコイン)は時を経るごとに希少性が増し、一定のコレクターがいるため、ほぼ価値が下がることはありません。

何より金地型貨幣として、金の含有量に応じた価値を持つと共に歴史的・美術的価値が加味されるわけですから投資対象としては最適の現物資産です。

投資効果が高く、貴金属店やコインショップ、オークションなどで手軽に入手できることから注目を集めています。

金ETFによる資産運用

ETFとは投資信託の一種で、上場されている株や商品(コモディティ)による資産運用です。

金ETFは、ターゲットを金に絞った上場投資信託であり、金価格の変動に合わせて運用されます。

上場されているためリアルタイムで売買取引ができる点は大きなメリットでしょう。

近年もっとも注目度の高い資産運用法です。

ETFについて詳しく知りたい方は下記記事をご参照ください。

金積立による資産運用

金積立は、金投資におけるもっとも堅実な資産運用法といえます。

ドルコスト平均法という、毎月の積立金額を営業日数で割った1営業日あたりの金額で買い付けていく方法が一般的です。

貴金属メーカー、地金商、証券会社や銀行などが取り扱っています。

毎月の積立金額は3,000円から1,000円単位なので比較的手軽に運用できる点、そして保管する必要もない点は大きなメリットです。

銀投資の魅力|銀による資産運用

金に次いで魅力的といわれる銀。

オリンピック選手の胸に輝くメダルの順番からみても価値の高さが伺えます。

反面、金ほどの安定感はなく比較的変動が激しいといわれています。

とはいえ極端な下落は考えにくく、物価高騰のあおりを受けた近年は上昇傾向です。

銀投資の魅力と運用方法について解説します。

銀投資の魅力

銀投資の魅力は手頃な価格で資産運用できる点です。

そのため、少々価格が落ち込んでも大きな損失を抱える心配はありません。

下記は、ある1日のある買取店での金・銀・プラチナの1gあたりの買取相場です。

プラチナ
11,277円/g121円/g4,773円/g

金・プラチナと比べて格段にリーズナブルなことがおわかりいただけるでしょう。

近年は工業用途での需要が増えているため、将来の成長が期待されています。

特に電子機器や太陽光発電など、新しい技術には欠かせません。

貴金属・宝飾として、工業用資源として、銀は金とは異なる魅力を持つ投資品目です。

銀による資産運用

銀による示唆塗ん用法も金投資と同様、4つの種類があります。

  • 銀の現物購入
  • 銀貨(アンティークコイン)による資産運用
  • 銀ETFによる資産運用
  • 銀積立による資産運用

それぞれについて解説します。

銀の現物購入

銀は、金やプラチナに比べて安価なため手軽に購入しやすいメリットがあります。

銀そのものの魅力に加えて、工業分野でのニーズによって価格が変動するため投資品目としての魅力は大きいでしょう。

インゴットで購入する場合、発行者・純度・重量の刻印があることを確認しましょう。

なぜなら、銀は産業用に広く使われているため、溶解技術さえあれば誰でも偽物のインゴットを作れるからです。

銀貨(アンティークコイン)による資産運用

銀貨(アンティークコイン)による資産運用は、インゴット投資と比較すると保管にそれほど注意を払わなくてよいメリットがあります。

また、コインそのものの価値により値下がりしにくい点もメリットです

もっとも身近な銀貨として「100円玉」が挙げられます。

けれども、現行の「100円玉」は銅・亜鉛・ニッケルによる白銅貨と呼ばれるもので銀は含まれていません。

「100円玉」が銀貨だったのは1959~1966年に発行された「稲穂100円銀貨」までです。

銀が60%含まれ、現在も「100円玉」として使用可能です。

銀行で現行100円玉と交換してくれますが、アンティークコイン市場では1,500円ほどの値が付けられています。

どちらがお得か、いうまでもありません。

銀ETFによる資産運用

銀の価格は、経済界の変動に左右されやすく、金とは異なる値動きをします。

一方で、農産物や原油などの価格と連動しやすく、インフレ時にも資産価値が減少しにくい傾向にあります。

リスクの少ない分散投資のできる銀ETFは、今が狙い目かも知れません。

銀積立による資産運用

金よりはるかに安価なため購入しやすい一方、景気変動に影響されやすい面もあります。

現物資産でありながらハイリスク・ハイリターンの要素も併せ持つ銀は、投資品目としての魅力は絶大でしょう。

変動の大きい銀であればこそ、堅実性の高い銀積立による資産運用が適しているといえます。

プラチナ投資の魅力プラチナによる資産運用

金よりは安価で銀よりは高いプラチナ。

宝飾品としての魅力はもちろん、工業分野でのニーズもあり投資効果は抜群です。

ここではプラチナの魅力、資産運用法について解説します。

プラチナ投資の魅力

プラチナはその希少性から、長期的に価値が上昇する可能性があります。

特に、自動車産業などで使用される触媒としての需要が高いため、経済が成長する期間中はプラチナの価格も上昇するでしょう。

また、宝飾品としても人気があるため、多方面からの需要が期待できます。

さらに、プラチナは金や銀と比べて市場価格が安定しづらいため、ハイリスク・ハイリターンの投資として捉えられています。

経済や産業界のニュースに敏感になることで、高いリターンを狙うことが可能です。

プラチナによる資産運用

プラチナは金や銀に比べ、さらに希少性が高い貴金属です。

このため、投資としての価値も高く、特に産業用途での需要が強いため、景気動向に左右されやすい傾向があります。

プラチナへの投資方法は以下の3種類です。

  • プラチナの現物購入
  • プラチナETFによる資産運用
  • プラチナ積立による資産運用

プラチナの現物購入は、産業界のニーズによって価値が上昇する可能性があります。

しかしながら、希少性が高く取引量が少ないため、流動性には欠けます。

ETFや積立によるプラチナ投資は、より柔軟に堅実に資産運用を楽しむことができます。

金・銀・プラチナ投資の注意点とリスク

それぞれに魅力的で投資効果も抜群の金・銀・プラチナですが、いかなる投資にもリスクは付き物です。

保管する際には、キズが付いたり変色したりしないよう十分な配慮が必要です。

以下、金・銀・プラチナ投資における注意点について解説します。

市場価格の変動リスク

金、銀、プラチナ投資は、市場価格の変動に左右されます。

経済状況や産業需要、世界情勢により価格が大きく変動することがあり、投資リターンに影響を与えます。

特に、プラチナのように景気動向に敏感な貴金属は注意が必要です。

投資前には、市場の動向や貴金属の需供バランスを理解することが大切です。

リスクを分散させるためには、ポートフォリオ内で貴金属の割合を適切に調整するなどの方法があります。

保管・管理の問題

現物購入の場合、適切な保管場所を確保する必要があります。

盗難や損失のリスクを避けるために、セキュリティシステムの整った保管施設の利用もよいでしょう。

こうした保管コストについても考慮し、投資効率を構築していかなければなりません。

一方、ETFや積立投資の場合、実物の保管や管理の心配はありませんが、手数料等が発生します。

それぞれの商品で手数料や信託報酬が異なるため、事前に確認しておきましょう。

金、銀、プラチナ投資は目でも楽しめる安定的な資産運用

金、銀、プラチナへの投資は、市場の不安定な時代にあっても、安定した資産形成を目指すことができる魅力的な選択肢です。

それぞれの貴金属には特徴があり、投資方法やリスクも異なります。

適切な情報をもとに、自分に合った投資戦略を立てましょう。

投資にはリスクが伴いますが、貴金属投資に関する知識を深め、慎重に投資を進めることで、長期的に資産を保持し増やすことが可能です。

貴金属投資を検討されている方は、この機会にぜひ一歩を踏み出してみてください。

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